MONTHLY BOOK SELECT ナディッフが選ぶ素敵な本
コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップ「ナディッフ アパート」が毎月素敵な本を紹介してくれる連載企画。今回は、世界各地のアーティストたちが日常や旅の中で描いたドローイングを記録した作品集をご紹介。
- photograph
- Fujiwara Takahiro
theme of this month
「始まりは一本の線から」
今回は、世界各地のアーティストたちが日常や旅の中で描いたドローイングを記録した作品集をご紹介します。ドローイングは、絵画の中でも線が主役となる作品です。今回紹介する作品集に掲載されたドローイング作品は、一本一本の線にのびのびとした自由さや、紙の上に描く瞬間の緊張を感じさせるものなど、多種多様なドローイングの魅力を見ることが出来ます。一本の線から始まるドローイングには無限の可能性があり、これからもアーティストたちは一本の線を通じて私たちに感動や希望、新たな気づきを与えてくれるでしょう。
Drawing Tube『Signals』
ドローイングアーティストの鈴木ヒラク、中原一樹らが運営する国際的プラットフォーム「Drawing Tube」が、コロナウィルスによるパンデミックをきっかけに、世界中のアーティストたちと始めた“Signals”というプロジェクトのアーカイヴ集。様々な環境のもとで制作を続けるアーティストたちのドローイングと描くことに対する想いなどが収録されている。
- 発行
- Drawing Tube
- ¥2200
- 2022年
淺井裕介『Daily records Bulgaria ーGermany.』
アーティストの淺井裕介が2018年の6月から11月にかけてユーラシア大陸を旅する中で描いたドローイングを記録した「Daily records」シリーズ第4弾のブルガリア-ドイツ編。本編はブルガリア、ドイツなど9カ国で描かれた83点ものドローイングと道中で撮影した写真、日記などのテキストも収録されており、それらを通じて一緒に旅をした気分になれる1冊。
- 発行
- NADiff
- ¥2860
- 2022年
上田良『スロウ・ドローイング苑+何日分かの個人誌』
アーティストの上田良がルーズリーフのメモをもとに書いた文章の記録集と、同時期にスケッチブックに描いていたドローイングをまとめた冊子の2冊組の作品集。日々スケッチブックをめくっては、少し前に描いた絵の上からさらに描き足すなど、時間をかけてドローイングと向き合いながら制作した作品が収録されている。
- 発行
- 自費出版
- ¥2750
- 2022年
[NADiff a/p/a/r/t]
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
- TEL
- 03-3446-4977
- 定休日
- 月、火、水
- 時間
- 13:00~19:00