山田印の“素肌”
#001
ヘア&メイクアップアーティスト・山田大輔のメイク企画。これまでの経験で培ったテクニックと、時代のムードを捉えた新鮮なメイクをご紹介!
01
〈大人肌〉
『マットに隠せば、大人ムードを纏ってくれる』
マットな質感の肌に宿る凛とした強さ。自然な色味を活かした印象的な目もと。わずかに残る幼さを隠せば ぐっと大人びた意思のある表情へとシフトできる。澄み渡る春の青空のように、すっと抜けた女性になろう。
HOW TO…
マットな質感のファンデーションをスポンジで薄めに塗って、目の周り以外の赤みが気になるところをカバーするようにベースを作る。鼻の上などのくすみのある部分はコンシーラーでトーンアップさせると良いです。その後、大きなブラシでおでこや頬にパウダーをのせて自然な感じで透明感をプラス。目の上の自然なくすみは、パールの入ったシャドーで少し強調してあげます。
使用アイテム
- 肌馴染みの良いティントタイプのソフトマットファンデーション。ベルベットマットスキンティント SPF30/PA+++ ¥5400/NARS JAPAN
- 光を反射し、美しい肌に導く超微粒子ミネラルセッティングパウダー。ライトリフレクティングセッティングパウダー プレストN ¥4700/NARS JAPAN
- 目もと、チーク、リップ、ボディにも使用できるアイテム。肌馴染みが良く透明感のある仕上がりに。ザ マルティプル 1524 ¥4800/NARS JAPAN
02
〈濡れ肌〉
『艶とピンクでじわっとピュア肌に』
女性の涙は、ときにはっとするほど美しいものである。泣きはらした後のようなしっとりとした肌に、じわっと滲み出るような血色をのせて。誰にも見せない顔こそが、最大の武器になることもあると思う。
HOW TO…
ファンデーションに2~3滴オイルを混ぜて、ブラシを使って薄めに塗っていきます。肌が落ち着いた後、おでこの部分がテカり過ぎるようであれば、ティッシュなどで軽く抑えてもOK。クリームチークはまぶたの上と頬とおでこの3ヵ所。頬の部分は頬骨の高い位置から下に向かってスポンジで薄くのばしていくのがポイント。色味はピンク系か、オレンジ系だと上手くいくと思います。
使用アイテム
- 柔らかな艶肌を叶えてくれるリキッドファンデーション。キャンドルグロウ ソフトルミナス ファンデーション マカデミア¥6000/laura mercier
- クリーミーなフェイスカラー。ボンミーン スティックフェイスカラー ピーチグロウ¥3600/laura mercier
- 植物のめぐみをたっぷり含んだエッセンシャルオイル。プレップ プライム ケア ブレンド エッセンシャル オイル¥3000/M・A・C
ヘア&メイクアップアーティスト。本誌をはじめとした数多くの雑誌でファッションやビューティーページを担当。さらにアーティストやタレント、広告やコレクションなど、様々なフィールドでその存在感を発揮。2014年の独立とともに「Cake」(ケイク/Cake management)を開設し、更に活躍の場を広げている。
CLUÉL vol.35掲載
- photograph:Otsuka Kazuhiko
- styling:Nakamura Masahito
- model:Nakajima Sena