MY HAIR CUT 100
髪が切りたくなったら 013
「女性らしさをはらんだ透ける黒」
Volume/量
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Hardness/堅さ
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Thickness/太さ
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Curly/クセ
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Length/長さ
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STYLING METHOD
ふわりとした質感で
自然体な女性らしさを
step 01
オイルを毛先につける
step 02
しっかりと根本を起こしてドライ
step 03
根本が乾いたら上からキューティクルを閉じるイメージでドライ
step 04
毛先を32ミリで内巻き外巻
きを交互にワンカール
step 05
少量のバターで整える
STYLING ITEM
《ダヴィネス》
オーセンティック バター
肌にも使えるバターは傷んだ髪を修復してくれる作用も。髪の毛を守りながら、潤いと纏まりを実現してくれる。
- 200ml ¥3450(シキ)
『一番良いのは、
スタイリングしないで完成するスタイル』
そう話すのは昨年11月にオープンしたへアサロン《siki》を率いる磯田さん。ナチュラルな質感の中に女性らしさをはらんだニュアンスのあるスタイルが人気を呼び、多くの注目を集めている。
『ヘアスタイルだけじゃなく最近はカジュアルなものが多いなと思うんです。その中でも女性らしさをしっかりとアプローチできればなと思っています。』
ノンスタイリングのようにも見受けられる今回のヘア。ごくごく自然体に仕上げるカットには、いくつかポイントがあるようだ。
『すきばさみを使わずに髪の量をある程度残してます。間引くっていう作業になるんですけど。少ない量だとパサついたり広がったりして、女性らしさとは真逆になってしまうので。そしてしっかりとした厚みのままトップだけにデザインレイヤーを入れました。前髪の立ち上がりとか、自然に落ちて顔にかかる流れでフェミニンなムード作りました。』磯田さんのこだわりはカットだけではないようで、『地毛風カラーというか、日本人が持っている赤みは消すんだけどブラウンは混ぜない。そうすると光に当たった時に透けるような、光を通す色味が出るんです。ダークトーンで違いを出すのは難しいんですが、透ける黒髪っていうのが僕のこだわりです。』
自然体な女性らしさを演出するには、こんなにも細かな計算と技術が必要なのだなと驚いた。
磯田さんは最後にこんなことも話してくれた。『一番はスタイリングしないで完成するスタイルが良いと思うんですけど、でもそうなった時に扱いづらいんじゃなくて、キレイにまとまるカットをするのが大切ですね。』と。
普段の生活の中で美しいスタイルを自分で維持するのは難しい。けれど可能な限りサロン帰りのような状態をキープしたいのが女性心の常ではないだろうか。磯田さんの手にかかれば、“何にもしてません” 的なそぶりを装いつつ、女性らしさを漂わせる素敵な女性になれそうだ。
It Hair Stylist
《siki》代表
磯田 基徳 さん
It Salon
siki《シキ》
東京都渋谷区3-26-17 DEUPLEX B’s 7F
03-6427-4991
11:00~21:00(平日)、10:00~20:00(土)、
10:00~19:00(日・祝)/火休
instagram:siki.hair
- hair:Isoda Motonori
- make-up:Yamashita Makoto
- model:Yuki
CLUÉL vol.35掲載