BOOK GUIDE by NADiff

コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップ“ナディッフ アパート”の選書による、今月のおすすめブックガイド。(今回はCLUÉL vol.48より)

 


 

今回は、旅や冒険、フィールドワークを重ねながら撮影をしている写真家の写真集を紹介します。縦横無尽に世界を旅する石川直樹、2つの場所に通い続けた岩根愛、大地を俯瞰し撮影する松江泰治、3人の写真家がこの世界をまなざす立ち位置はそれぞれ異なります。写真家が立つその場所から見えるものとは。彼らの写真は私たちに、見たことのない景色、知らなかった世界を見せてくれます。

 

01.石川直樹『この星の光の地図を写す』
  • 2019年
  • ¥5600+tax
  • 発行:リトルモア

富士山、エベレストの山々、北海道、沖縄、北極、南極。あらゆる辺境の地を旅した写真家の20年の軌跡をまとめた作品集。自然に対峙し、そこに住む人々をまなざす彼の写真に写るのは、自分が立つ場所から見える景色。各地を写した写真が点と点を結ぶように、この星の地図を描く。
 

02.岩根愛『KIPUKA』
  • 2018年
  • ¥7000+tax
  • 発行:青幻舎

日系移民によってハワイに根付いたボンダンスと、東日本大震災で移住を余儀なくされた福島の人々が守り続ける盆踊り。12年にも渡ってハワイと福島に通い続け、そこに在る人々の想いと土地の声をたぐり寄せ、結び合わせるように紡がれた写真集。
 

03.松江泰治『TAIJI MATSUE Handbook』
  • 2018年
  • ¥2600+tax
  • 発行:ELF

代表的な空撮写真、街中や路地を歩いて撮った処女作など、全シリーズを網羅するハンドブック形式の作品集。構図に地平線を含めない、太陽を背にした影のない地表を撮るという一貫した撮影方法で追求した平面性が、人ならざるものの視点のような、不思議な視覚体験をもたらす。

 

お問い合わせ先

NADiff a/p/a/r/t
add: 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
open:12:00~20:00/月休 ※祝日の場合は翌火曜休
tel:03-3446-4977
HP:http://www.nadiff.com

 

CLUÉL vol.48掲載
※制作時の情報につき、現在は変更になっている可能性がございます。