EXHIBITIONS 2018 OCTOBER

芸術の秋とはよく言うけれども、芸術は新たな視点やアイデアをもたらしてくれる重要な社会要素だと思う。今月は、マニアックなジャンルの企画展をピックアップ!

 


 

マジック・ランタン 光と影の映像史

    Unknown, Magic Lantern, VictorianTrade Card, 19C, Lithograph, Collection of Tokyo Photographic Art Museum

近年注目を集める、プロジェクション・マッピングやパブリック・ビューイングなど、人々がひとつの映像を一緒に見るという行為は、いつ、どのように生まれ、社会に定着するようになったのか。スクリーンや壁に映像を投影する「プロジェクション」という行為は、映画の発明よりはるか以前に、「マジック・ランタン」という装置の発明により、世界中に広がった。本展では映像の歴史を、プロジェクションの歴史という視点から見直すとともに、気鋭のアーティスト・小金沢健人の新作を紹介するなかで、マジック・ランタンの現代性に光を当てることを試みる。

    会場:東京都写真美術館
    東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
    期間:開催中~10月14日(日)
    開館時間:10:00~18:00/※祝日の場合は開館、翌火曜休
    入場料:一般¥500、学生¥400、中・高校生・65歳以上¥250
    お問い合わせ先:03-3280-0099

 


 

梅沢和木 × TAKU OBATA
超えてゆく風景 展

    梅沢和木 神鬼勃ツ三千世界之画像海 2016

    TAKU OBATA  B-GIRL Down jacket NAGAME 2016

梅沢和木とTAKU OBATAは、同世代のアーティスト。梅沢の作品は、パソコンの中から素材となる画像を探し、コラージュし、印刷した上からアクリル絵の具などで加筆して作られる。一方OBATAは、ギリギリ身体の構造を保った人間の動きと、コンピューターがフリーズした水平垂直だけのバグのようにもみえる激しくデフォルメされた衣服、この二つの関係を追求し不思議な空間を作りだす。さらに、それをあえて木彫というクラシックな手法で彫り上げるのが特徴だ。本展では、重力や伝統から解放された二人の作品から「超えてゆく風景」をのぞいてみたい。

    会場:ワタリウム美術館
    東京都渋谷区神宮前3-7-6
    期間:開催中~12月2日(日)
    開館時間:11:00~19:00(水~21:00)/月休 ※9/17、9/24、10/6は開館、
    入場料:一般¥1000、学生(25歳以下)¥800
    お問い合わせ先:03-3402-3001

 


 

ウジェーヌ・アジェ写真展『シュルレアリスム』

    4232.Hotel d`Ecquevilly.Grand veneur de Louis xv.
    Rue de Turenne 60 © Eugène Atget / M84

ウジェーヌ・アジェは33歳の頃に画家を目指すも断念し、その後、職業写真家を志し、芸術家や装飾家の制作の資料となる写真やパリの街並みや職人の姿、郊外の風景を41歳からの30年間に、約8000枚、撮影した。20世紀前後のパリの建築物、室内家具など、丹念に撮影された変わりゆく「古きパリ」。それらは貴重な記録として、図書館や博物館に収められた。本展では、アジェが自分自身でプリントした超貴重なビンテージ作品10点と、フランス国家が管理しているガラス乾板からプリントした作品などを含め約35点を展示する。

    会場:Art Gallery M84
    東京都中央区銀座4-11-3 ウインド銀座ビル5階
    期間:9月24日~10月20日(土)
    開館時間:10:30~18:30/日休
    入場料:¥500
    お問い合わせ先:03-3248-8454

 


CLUÉL vol.42掲載