気になるデザイナーと服の話。

Morikawa Takuya
[森川拓野]

終わりのない思索をデザイン。《TAAKK(ターク)》のコレクションは今、一番面白い。そのユニークな視点にフォーカスした。

 


 

「ブランドに関わる、すべての人に対して正直で真っ直ぐでありたい」

 

    • 2018-19 AW collection
    • “BASIC ODDITY”
    見慣れたものでもこれまでになかった視点と組み合わせでまったく新しいものとなり、視点の角度ですべてを劇的に変える。身近なものを新鮮な組み合わせで新たなベーシックを表現。ブランド初となるNYFWでプレゼンテーション形式で発表した。

 

 

【Q1】
子供の頃、最も憶えている一番印象的な記憶を教えてください。

秋田に移ったこと。

 

【Q2】
なぜあなたは、ファッションデザイナーになったのだと思いますか?

作ることが好きで高校時代のある日に服を作り始めたから。原点は子供の頃、父親が工業ロボットのエンジニアで母親が手編みのニッターをしていて、モノを創ることが当たり前の環境で育ったのが原点だと思っています。

 

【Q3】
憧れのデザイナーはいますか?

尊敬しているのは三宅一生さん。沢山の事を彼の元で学びました。デザイナーとして生きていく事だけではなく、モノへの向かい方や姿勢ともいうべきものです。

 

【Q4】
《ターク》をスタートした時のことを覚えていますか?

少ない型数での発表であったのですが、その中でデビューブランドとして今までにない価値観をどのように表現するかを考えました。最初のシーズンなので生地を織れるほどのロットもなく加工屋さんに幾度となく通い試行錯誤をして作った日々を思い出します。

 

    • TEAR OFF CHECK
    32000yen

 

    • FLUORESCENCE WOOL
    54000yen

 

 

【Q5】
新しいコレクションを作る上で、まず何からスタートして、そして最も大切に考えていることはなんですか?

まずは漠然と新たに何をやりたいかを考えながら新しい技術、表現を探す旅を繰り返しながら自問自答の繰り返しでコレクションを作ります。まずは良い服を作ること。とにかく、これに尽きます。

 

【Q6】
数多くの人々があなたのクリエイションに注目しています。

ありがとうございます。でも自覚も気負いもありません。

 

【Q7】
メンズのコレクションと、レディースのコレクションを作っている時に、どちらが楽しいですか?

私自身が男性でデザインした服を自分で着れるのでメンズが好きです。

 

    • KNIT EMBROIDERY
    58000yen

 

    • CLUCH NYLON
    74000yen

 

 

【Q8】
今一番気になっているミュージシャンはいますか?

《ビギー》は今も昔も、そしてこれからも好きだと思います。

 

【Q9】
好きな映画はなんですか?

《EL BULLI》の「COOKING IN PROGRESS」です。デザインがしたくなります。

 

【Q10】
最新のコレクションで、最も気に入っているピースは?

デニムのプロダクトです。
今までデニムの文脈にありそうで無いものを作れたからです。

 

【Q11】
毎日どのように、その日身につける服を決めるのでしょうか?

その日その日の何となくの気分で決めています。

 

【Q12】
普段リラックスする方法を教えてください。

ご飯を作り、ご飯を食べ、美味しいお酒飲むことです。好きなお酒は、ウィスキーです。

 

【Q13】
好きなショップはどこですか?

学芸大学にある《endress》。

 

【Q14】
あなたが考える《ターク》とはどんなブランドだと思いますか?

芯の強さ。いつも新しいものを求め作っているのですが、芯のある強い男性に共感してもらえたらと思っています。

 

    • TIP OVER SPANGLE “SMILE”
    28000yen

 

 

【Q15】
好きな本はありますか?

読書家ではないので、特にこれといったモノはありませんが旅先などで出会ったアート本や植物の本は昔から集めていて、シーズン初めに見返すようにしてます。

 

【Q16】
《ターク》のコレクションには、生地への強いこだわりが溢れています。

デザイナーは表面だけを作る事ではないと思っています。こだわっていると意識をして毎回取り組む訳ではないのですが、糸や生地を開発するのは当たり前でデザインの中で重要な要素を当たり前に仕事をしているだけです。僕にとっては、すべて当たり前の事です。

 

【Q17】
《ターク》は日本国内のみならず、海外での取り扱いも増えています。

ありがとうございます。僕としては自分がすべきことをしっかりお客様に届けること。一回きりのコレクションを丁寧に納得行くまでやりきって、きちんとしたものを届ける。お客様、工場さん、ブランドに関わる全ての人に正直に真っ直ぐでいたい。これが全て先に繋がっていくと思っています。

 

【Q18】
あなたにとって、《ターク》とはなんだと思いますか?

当たり前ですが、“自分自身”です。またあなたにとっての“ファッション”とはなんだと思いますか?その日のムードを表わすものです。

 

 

森川拓野 Morikawa Takuya

文化服装学院卒業後、(株)イッセイミヤケ入社。 ISSEY MIYAKE/ISSEY MIYAKE MENの企画デザイン担当を経て独立。2012年森川デザイン事務所設立。自身のブランドTAAKKを立ち上げる。国内セレクトショップでの展開にとどまらず、10 Corso Como(Milan)、OPENING CEREMONY(NYC / LA / TOKYO)、Selfridges(LONDON)などで展開。NEWYORK FASHION WEEK MENSでの発表など、国内外から注目を集める新進のメンズブランド。

 


 

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CLUÉL homme vol.29掲載

  • interview & text:Marutani Naofumi