BOOK GUIDE by NADiff

コンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍を中心に、アートグッズやマルチプルなども取り扱うブックショップ“ナディッフ アパート”の選書による、今月のおすすめブックガイド。(今回はCLUÉL vol.38より)

 


 

性をめぐる問題は、生活、文化、政治に根強く、そして身近に存在しています。社会に潜在している価値観によって差別や妨げを受け、苦しんでいる人々がすぐ隣にいるかもしれないのです。『ジェンダー写真論』の著者は、「アートは現在の文化の批評として、また、未来が形をとり始める場として機能しうる、とわたしは信じている」というアーティストのスーザン・ヒラーの言葉を引用しています。この言葉を導きとして、ジェンダーとアートの観点から現代社会を鋭く批評し、未来をみつめる3冊を選びました。

 

01.笠原美智子『ジェンダー写真論 1991-2017』
  • (発行) 里山社
  • ¥2700+tax

東京都写真美術館でキュレーターを務め、ジェンダー、フェミニズムに関する展覧会を数多く企画してきた著者の評論集。女性やLGBTの写真家、現代アート作家の表現を通して社会を見つめていく、著者の姿勢が貫かれた1冊。
 

02.長谷川祐子『破壊しに、と彼女たちは言う』
  • (発行)東京藝術大学出版会 
  • ¥2800+tax

キュレーターの著者がともに仕事をしてきた、アーティストの草間彌生、オノ・ヨーコ、ファッションデザイナーの川久保玲、建築家の妹島和世などの「柔らかに境界を横断する女性アーティストたち」。彼女たちの作品世界の多様な見方を提示している。

 

03.『日本のフェミニズム since1886 性の戦い編』
  • (発行) 河出書房新社
  • ¥1200

1886年に男女対等を目指し結成された女性団体「矯風会」を始まりとして、日本のフェミニズムの歴史とトピックをまとめた1冊。研究者、運動家、ソーシャルワーカー、作家といった現場で戦う女性たちの論集。

 

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CLUÉL vol.38掲載
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