THE NEW STANDARD

新たなスタンダードを探る vol.14

定番品をスタンダードとするのならば、老舗の歴史ある普遍的なもの、誰でもが定番と思えるものに限る。そう捉えるのが通常の思考の流れだと言える。でも少し視点を変えるだけで、新たな価値のあるものに気が付くことになる。ファッションは刹那的だと思いがちだが、今もなおスタンダードが生まれているに違いない。

 


 

《インディビジュアライズド・シャツ》のリネンシャツ

1961年、アメリカはマンハッタンの対岸に位置する静かな港町ニュージャージ州パース・アンボイにてカスタムメイド専門のファクトリーとして創業した《インディビジュアライズド・シャツ》。当時はクラフトマンシップが色濃く残っていた時代であり、まさにアメリカの古き良き時代を感じさせるブランドとして日本でも人気が高い。

    今回は風合いのあるリネンシャツをピックアップ。春らしいさっぱりとした着心地、そしてシワも絵になるリネン素材。発色の良い爽やかなブルー、風を感じる開襟仕様の一枚をチョイス。シャツ¥25000

1990年代までは、ボタンダウンシャツの原点である《ブルックス ブラザーズ》のカスタムオーダーシャツを全て請け負っており、現在ではNY の《バーグドルフ グッドマン》をはじめとした高級紳士服専門店のカスタムオーダーシャツを手がけている。またカスタムメイドシャツ部門においてはアメリカ国内シェア1 位を誇り、現代に至るまでアメリカを代表するシャツブランドとしてその地位を築いている。

すべてのパターンがインチ採寸でつくられた絶妙なフィット感は、イギリス、イタリア、そして日本などのセンチ採寸で作られるシャツとは微妙なニュアンスの違いがあり、肌でアメリカを感じられるシャツになっている。また「本来の紳士シャツはセンタープリーツ仕様でつくられ、ユニフォームやミリタリー、ワークウェアはサイドプリーツ仕様で作られる」という考えから、バックはセンタープリーツが採用されている。

アメリカン・トラッドの歴史そのものと言える過去200 年以上に渡る膨大なファブリックスワッチ、顧客からのあらゆる要求に応えられる、何千通りもの異なるパターンの膨大なデータ。シャツのディテールに対するこだわりだけでなく、あらゆるニーズに沿ったシャツを生み出す
ための用意もなされているのだ。

レディ・メイドのシャツは立体的で複雑な人の身体に沿ったカスタムメイドシャツの技術が反映され、日本国内で販売されているのは、カスタムメイドシャツと同様の着心地の良さを実現している。

オーセンティックなアメリカン・トラッドの伝統を守りながらも、日々進化を続ける《インディビジュアライズド・シャツ》。そのファクトリーブランドとしての姿勢はいつの時代も惹きつけられる。

 

SHIRTS
LINE-UP

    さっぱりとしたリネン素材をたっぷり味わえるシャツワンピース。一枚で着るのはもちろん、黒地なので羽織りものとしても使える。ストンと下に落ちる素朴なA ラインも魅力の逸品。¥36000

 


    モデルカットでも着用しているオープンカラーシャツ。春らしい襟元はコーディネートに爽やかなニュアンスを生み出す。カラフルな色はもちろん、ダークトーンでシックに着こなすのもオススメ。各¥25000

 

お問い合わせ先:メイデン・カンパニー 03-5410-9777

 


 

CLUÉL vol.37掲載
※制作時の情報につき、現在は変更になっている可能性がございます。

  • photograph:Otsuka Kazuhiko(model),Sato Naoki(items)