塚本太朗のショップ・マスト・ゴー・オン

偶然は必然であると思い続けて数十年。素敵なお店ハンターの塚本太朗氏が、世界各国津々浦々、出会ったヒト、みつけたモノ、あらゆるコトをディープに紹介します。

 


 

amco culture & journey

アムコ カルチャー&ジャーニー

暮らしを旅するお店

 

日本橋馬喰町にひっそりとお店を構え、その時々で出会った暮らしにまつわるモノやコト、そして時間を経ても変わらない素敵なものを扱うお店、「amco culture & journey」が、武蔵小金井に移転したということで行って来ました。お店は古い長屋の一角にあり、店舗の奥はワークショップなどのイベントスペースになっています。

    古道具や手仕事の品を見ていただくときに美味しい珈琲があれば、より豊かなひとときをお過ごしいただけるのではと考えて、新店舗では挽きたての豆をハンドドリップで丁寧に入れた珈琲の提供をはじめたのだとか。豆は、自家焙煎珈琲専門店よりダブルハンドピックのものを仕入れて使用しているので、ぜひお試しあれ。1杯350 円~。焼き菓子や天然酵母パンも不定期で入荷するそうです。

以前と変わらずにお店の人たちが色々な場所を旅する中で出会った日常や、その風土など、その土地その土地の空気感や日本の文化を感じられるモノやコトを通じて、独自の目線で伝えています。ここは以前のショップよりも広く、店内には新たにカフェスペースもできていました。何と言っても内装はほぼセルフメイド。自分たちで時間をかけてお店作りをしたそうです。例えば、移転前のお店で使われていた古材を使って棚やテーブルにしたり、前のお店の面影をそのままこちらでも感じ取れるようになっています。いわゆる日本のヴィンテージ品などもたくさんあり、好きな人には良いかもしれませんね。駅からは少し歩きますが、これからの季節にぴったりのお店ですよ。

 


ガラス作家キタムラマサコさんの葉壜と木工家・今井茂淑さんのコラボによる花器(14040円~)。

 


店内の一角では珈琲を飲みながらゆっくり過ごせるカフェコーナーが。もちろん飲みながら展示品を見てまわってもOK。気になる商品についてたずねてみると、旅のエピソードやつくり手さんの興味深いお話をいろいろ聞くことができますよ。

 


移転前の店舗で使っていた什器や古材などをアレンジした棚に、日本各地の器や道具、郷土玩具、昔懐かしい古道具などが並ぶ。展示台の古道具が売り物だったりすることも。

 


時季によって作家ものの器も随時入荷するのだとか。作家ものといっても日常づかいしやすい器が多く、鉄絵の器は伊賀の城進さん(2160 円~)、織部の器は福井の服部泰美さんのもの(2160円~)。

 


店内は日本各地から集めてきたという手工芸の品や古道具でいっぱい。写真は、あけびカゴやかしゃ猫、赤べこなど雪国・奥会津の手工芸品。

 

shop data

amco culture & journey[アムコ カルチャー&ジャーニー]
東京都小金井市貫井北町3-6-31
☎042-300-0776
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水・木曜日
URL:http://www.amco-cj.jp

 

TARO TSUKAMOTO
塚本 太朗

『THE CONRAN SHOP』退社後『RIDDLE DESIGNBANK』設立。商業施設のショップコーディネートやデザイン、その周辺の仕事などで活動中。著書に『WIEN TRAVEL BOOK』(東京地図出版)など多数。

 


 

CLUÉL vol.37掲載

  • photograph:Seida Yoshimi