THE NEW STANDARD

新たなスタンダードを探る vol.12

定番品をスタンダードとするのならば、老舗の歴史ある普遍的なもの、誰でもが定番と思えるものに限る。そう捉えるのが通常の思考の流れだと言える。でも少し視点を変えるだけで、新たな価値のあるものに気が付くことになる。ファッションは刹那的だと思いがちだが、今もなおスタンダードが生まれているに違いない。

 


 

《サカイ》のメッシュ&プリーツ・シャツ

1999 年に東京でスタートした《サカイ》。デザイナー阿部千登勢が考える「着たいものを、着たい時に、着たいように着る」という考えのもと、2011年に2011・AW Collection をパリ・ファッションウィークでスタートし、同年にはフラッグ・ストアを東京・南青山にオープン。現在の日本を代表するブランドとして世界的な評価を得ている。対照的なテクスチャのファブリックを用いた組み合わせ、洋服のパターンを再構築したエッジのあるデザイン、ハイブリッドな発想を落とし込み洋服の常識を崩していく… 。ひと目で《サカイ》の洋服だとわかる独創的なアイテムは、ベーシックに向きがちなファッションシーンにおいても異彩を放っている。

    シャツ¥45000、チェックスカート¥79000/ともにsacai

ただあくまでも「日常の上に成り立つデザイン」をブランドコンセプトに、実験的なだけでなく、日々着るモノとして成立させているのが人気の秘密だ。メンズのディテールを大胆に取り入れ、ときにはウィメンズのデザインをメンズアイテムにフィードバックさせる、そこには性差を超えた普遍的な「ファッション」を生み出すというベースがあるからこそ。

    シャツ¥45000、デニムスカート¥96000 /ともにsacai(サカイ)

今回紹介するシャツは、ゆったりとしたAラインに、メッシュ素材とプリーツをランダムに掛け合わせ、他には無い表情を生み出した革新的な一着。シャツという誰もが持っているクラシカルなアイテムに、《サカイ》らしいハイブリッドな要素を組み合わせ、みんなが知っている「スタンダード」をエレガントに生まれ変わらせる。フェミニンになりがちなプリーツやメッシュといったディテールが、アーティスティックな意匠をまとって新しいシャツを作り上げた。《サカイ》による「さりげないエレガンス」は、常に世界中の人々を魅了する。

 

SHIRTS
LINE-UP

    一見するとベーシックな白シャツだが、裾にプリーツとメッシュを組み込みドレッシーにブラッシュアップ。¥45000

 

    春にぴったりな爽やかなピンクのストライプも魅力的。デニムなどに合わせればカジュアルで着こなしやすい。¥45000

 

お問い合わせ先:サカイ 03-6418-5977

 


 

CLUÉL vol.35掲載
※制作時の情報につき、現在は変更になっている可能性がございます。

  • photograph:Otsuka Kazuhiko
  • model:Ola