くいしん坊ナビゲーターのオススメ2店

今月の食いしん坊ナビゲーター

新井カナエさん


『CLIP CLOP』プレス。ワイン好きな女友達と訪れるスペシャルなお店や、残業帰りに美味しいものを食べたくなった時にふらりと立ち寄る近所のビストロなど、毎日の生活になくてはならない特別な存在の2 軒を紹介して下さいました。

restaurant 01

SAjiYA

サジヤ

ちょうどいい“さじ加減”が嬉しい
素朴なフレンチビストロ

渋谷・神山町の商店街を抜けて路地へ入った一角に建つ、歴史を感じさせるビル。その一階に店を構える『サジヤ』は古い建物のこじんまりとした佇まいによく合う、ほっと落ち着くフレンチビストロ。フランスの家庭料理、田舎料理をベースにした温かみのある料理を楽しめるお店だ。実際にフランスの田舎街のビストロを訪れたような風情で、肩肘はらず敷居の高さも感じられない。見晴らしが良く背の低いカウンター越しに親しみやすそうな田中シェフと語らえば、料理や店のコンセプトなどにこだわりはないと煙に巻かれたが、一方で店名の『サジヤ』という名の由来は“さじ加減”からだと知り納得。なるほど、だからこそあえてソースを付けず薄めで優しい味付けに徹したメニューが多いのだ。店の看板でもある素朴な自然派ワインによく合い、互いを引き立て合う。メニューからも落ち着いた空間からも、ちょうどいい“さじ加減”を感じる素敵なお店です。

  • ジャンボン・ブランとキャロットラペ ¥1300
    じっくりと時間をかけて火を入れることで味わいを深めた自家製ハムを使用した素朴な伝統料理。

  • 鶏のカイエット ¥2400
    南仏の田舎料理の定番であるカイエット。通常は豚肉を使うところを鶏のレバーや軟骨などを入れてアレンジした、言わば“大人のハンバーク”。

  • 豚頭のクリスティヤン ¥1100
    いわゆるさっぱりとしたタルタルソースと言われるグリビッシュソースが添えられたクリスティヤン。豚肉をさっぱりと。

  • 豚耳とクレソンのサラダ ¥1400
    日本では付け合わせとして多用されるクレソンを、メインとしてもりもり食べてもらいたいと考案したオリジナルメニュー。

    • 【オススメワイン】Closerie de Belle Poule
      北ロワール地方で作られた「クロズリー・ド・ベルプーレ」はザクロやサクランボのような可愛い香りと酸味が魅力。細かなガスを感じる軽快感が、看板メニューの肉料理にもほどよくマッチする。

      • フランス版居酒屋のような素朴さが魅力。地元や常連のお客さんがふらりと訪れる居心地の良さ。

      • さり気なく置かれたカトラリーやお皿や調理器具までもが、一様にフレンチカントリーテイストで可愛い。

      • 窓辺のディスプレイも、無造作な感じがむしろお洒落。

      • 料理だけでなく自然で家庭的な店内の雰囲気に癒される。
restaurant data

SAjiYA[サジヤ]
東京都渋谷区神山町9-17 神山ビル 101
☎ 03-3481-9560
営業時間:18:30~24:00
定休日:月曜日、第3火曜日

※お食事のみのご利用はご遠慮下さい

restaurant 02

Le Bois

ル・ボア

武蔵小山にあらわれた隠れ家は
洗練された味と庶民的なムードが魅力

武蔵小山駅から徒歩3分。庶民的な商店街には必ずと言っていいほど隠れた名店あり。そう確信させるお店がフレンチビストロ『ル・ボア』。フレンチの老舗名店などで修行を積んだ森野シェフが一人で切り盛りする小さなお店だ。伝統的な本格フレンチをベースに感じさせる繊細な味付けや盛り付けにも関わらず、ビストロの気軽さも持ち合わせたハイブリットさ。丁寧な絶品料理の数々なのにリーズナブルな料金設定。そしてカウンター4席にテーブルが4卓とこじんまりしたお店ながら、武蔵小山の地元客を中心にいつも人気が耐えない。豊富なワインメニューとともに、肉料理はもちろんのこと魚や野菜のヘルシーなメニューも大充実し、手書きのメニュー看板を見てみれば、広い守備範囲とセンスの良さを垣間見る。料理も雰囲気もカユい所に手が届き、気が利いていて、それでいて庶民的。近所に引っ越したいと思わせる稀なお店です。

      • 仔羊背肉のロースト¥2300
        低温でじっくりローストすることでロゼ色に変化した仔羊の肉は、シンプルに塩でいただく。オススメのワインはこの仔羊に合わせてセレクトして頂いた。

      • 本マグロ尾のムニエル(ソース ブール ノワゼット)¥1600
        マグロの尾を焦がしバターソースでムニエル。香り豊かながら重くなりすぎない絶妙なバランス。

      • 静岡産鮎のコンフィ(一尾)¥800
        旬のアユをシンプルにコンフィしフレッシュトマトソースを添えた、季節を感じる一皿。

      • 青森産天然ひらめのカルパッチョ¥900
        その日によって魚の種類が変わるカルパッチョメニュー。パッションフルーツの酸味と鮮魚の甘味が溶け合う美味さ。

      • 【オススメワイン】CHATEAU Renaissance BORDEAUX
        新鮮なイチゴやカシスのような果実香を感じさせ、軽快で爽やかな酸味が特徴の自然派ワイン。ラベルデザインもシュールでイカしてる。

        • カウンターは4席あり、お一人様でも安心して訪れることができる。

        • 地元の常連さんから贈られたイラスト付きのお手紙を額に入れてディスプレイ。アットホームな雰囲気が伝わってくる。

        • 可愛いイラストが雑多な商店街のなかでひときわ目を惹く看板。これを目印に訪れよう。

        • ウッディーで落ち着いた内装だから、ほっと一息つける隠れ家として常連通い決定。
restaurant data

Le Bois[ル・ボア]
東京都品川区小山4-3-6
☎ 03-6426-6671
営業時間:18:00 ~ 25:00
定休日:水曜日


  • photograph:Arimoto Masahiro

CLUÉL vol.26掲載